こんにちは!ゆうきです。
前回、マーケティングリサーチへ出会うまでについて記述しました。今回は大学で専攻した学問としてのマーケティングリサーチについて、リサーチ会社に内定をもらうまでの就活の道のりについてまとめてみました。
前回の記事をご覧になっていない方は、是非こちらから!
リサーチャーになるまでの道のり
大学時代の専攻
学生にとっての「マーケティングリサーチ」
前回記述した通り、私は大学のゼミナールへ応募するタイミングでマーケティングリサーチと出会い、これを自分の専攻としました。私の通っていた学部では、全員がゼミナールに所属できないほど在籍生が多いと言われており、競争率が高い人気のゼミもいくつかありました。その一方、私がいたゼミナールは比較的少数精鋭(悪く言えば人気がなかった?)でした。
そもそも当時の私含め、学生は「マーケティング」についてはよく知るものの、「マーケティングリサーチ」については知らない人がかなり多かったです。また、リサーチを知ったとて、多変量解析やデータ(数字)を目の前にしてやりたいと思う学生は文系学部には少ないようでした。
マーケティングリサーチのゼミでやったこと
実践的なことはあまりできず…
リサーチ業界にお勤めの方、これからリサーチに関わりたいと考えている方からすると、マーケティングリサーチのゼミでは企業と連携して調査を行い、今後の示唆を導き出すなどしているイメージを持たれるかもしれませんが、私のゼミではそこまで実践的なことは出来ませんでした。
調査会社のリサーチは、「クライアント企業のビジネスやマーケティングにおける課題を理解し、今後の意思決定に必要なデータを収集できるような調査の設計とデータの分析を行う」という流れがあります。一方私がゼミで経験したところは、このフローの中の「データ分析」過程についてが主でした。授業では、ローデータ(加工をしていない調査結果の生のデータのこと)が配られ、テキストに載っている事例を基に重回帰分析や主成分分析、因子分析などの多変量解析を勉強する形式が主でした。
卒論ではやりたい放題できた
そんなゼミでも、卒業論文の時だけは自分がデータ分析で示唆を導き出したい話題を選んで研究することができました。私は某飲料カテゴリーの今後のマーケティング戦略について考えました。研究対象の飲料に対するイメージや認知・興味・購入経験・購入意向を伺い、実際にアンケートを配信し、データを収集・分析しました。一応業界・企業に対する示唆も出していて、調査会社でのリサーチャーの仕事を疑似体験できていたのかなとも思います。
この記事を書くにあたって自分の卒業論文を見返しましたが、一見ロジカルなように見えて課題と分析に具体性がなかったなぁと感じました。。
就職活動での苦悩とリサーチ業界との出会い
就職活動での苦悩
お恥ずかしいことに、大学時代にマーケティングリサーチを専攻としておきながら、就職活動するまでリサーチ業界や調査会社の存在とその事業内容を知りませんでした。そんな訳で、就活始めたて~中盤の頃はリサーチ業界にも、マーケティング職に就くことも考えていませんでした。自分の興味が向くままに、ITのシステムインテグレーター(SI)の営業や人材業界のリクルーティングアドバイザーなどの選考を受けていました。
しかし、選考を受ける度に自分の見えない部分がどんどん見えてくるので、選考がなかなかうまくいかない中、なんでこれらの仕事に興味を持ったのか、自分はどんな価値を社会に与えたいのかに、常に向き合いながらの日々を送っていました。
「社会に提供したい価値」は考えるだけ無駄
前回の記事にて、自分は「頂いた期待に応えたい」「相手は何を求めていて、喜んでもらうために何をすればいいか」を昔から考える人だと申し上げました。前項のとおり就活で色々と彷徨った結果、至ったのはやはりこの「自分」の姿でした。敢えて抽象化しますが、社会に与えたい価値は「自分が居たことで、人が前向きに生きられるようにしたい」ということだけでした。
これを聴いて、「そんなの社会に生きる人間なら当たり前じゃね」と思われた方もいるかもしれませんが、社会に出る人間の「こうなりたい」って本当にそれだけなんだと気付きました。この気持ちがあらゆるビジネスの根幹ですし。
当時の自分も含め就活生は、「他人とは違う自分だけの将来像」を妄想したがります。しかし、社会に生きる人間がみな「自分が居たことで社会にいい影響を与えられたらいいな」と思っていることに気付くと、描く将来像の違いは、自分は今「何ができるか/できるようになりたいか」「何が好きか」という個性や、短(中)期的な目標の違いでしか現れないのではないかと思うようになりました。「将来像」とか「社会に提供したい価値」とか大層なことを言うから分からなくなるだけで、「○○をできるようになりたい」と思う素直な今の気持ちに向き合えばそれでよいのではないかと。
ただ、自分に向き合ったらリサーチ業界に出会いました
そうであれば、今の自分の姿になった過程を知らないわけにはいかないということで、改めて過去の経験を振り返ったり、単純に自分がやってみたいことを整理してみたりしました。(私が実際にやっていた過去の経験を振り返る方法はこちら!)
その結果、「データを駆使できるようになりたい」「流行や身の回りの変化に関わりたい」「楽しく働きたい」「同僚と切磋琢磨したい」という気持ちに落ち着きました。その後業界を再度検討してみると、マーケティングリサーチ業界でリサーチャーとして働くことが自分の型にぴったりとはまることに気付きました。面接では、これまで整理した自分の気持ちを素直に話すだけだったので、エントリーから1ヶ月程度でスルスル~っと内定をもらいました。
仕事を選んだというより、ただその時やりたいままに歩んできた先に、リサーチャーという仕事があったというのが正しいのでしょうか。これを出会いというならば、これが私とリサーチャーとの出会いです。
結局今思うと、マーケティングリサーチのゼミに入ったのも、こんなニッチな業界でリサーチャーをやることになったのも、今自分が素直にやりたいことを追い続けた結果に過ぎないのかなと思います。
そんな、大したことない自分の生き方に合わせる形で、本ブログ名は「素直に生きるくん」に決めました。
まとめ
よく「将来像から逆算して何を仕事にすればいいかを考えよう」と言われますが、それは将来像が明確にできてからの話なので、将来像を過去や現在の自分の姿からイメージすることが就活(人生)の歩み方としては大事だな、と思います。
自己紹介として書き始めたつもりが、長くなってしまいました。。最後までご覧いただきありがとうございます。